復興の祈り...筆に込め作品披露 東北高校書道展、郡山商が出展
郡山商高書道部は19~24日、宮城県松島町の瑞巌寺などで開かれる東北六県高校書道交流展「絲(ITO)」に作品を出展する。縦横3メートルの用紙に東日本大震災からの復興を祈念して生徒自らが考えた言葉を詰め込んだ作品を披露する。
制作したのは1年生の箭内柚姫(ゆずき)さん(16)、天野未乙(みお)さん(16)、武田絃未(いとみ)さん(16)、遠藤さや香さん(16)の4人。
4人は昨秋、学年行事で請戸小(浪江町)と東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)を訪問し、感じたことや考えたことを作品にした。
作品に書かれている「雑草が生えていたけど私たちには希望の花に見えた」という言葉は、箭内さんが津波が来た跡地の一面に生えていた雑草を黄色の花と勘違いして発言したことから着想を得た。
4人は「震災でいろいろなものがなくなっても、まだ希望は残っているということをたくさんの方に伝えたい」と話している。同部の作品は23、24の両日、仙台市のせんだいメディアテークにも出展する。
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