「わらってよ ピッコ」 ポニーを笑顔に 兄と妹奮闘

福音館書店 1430円
イタリアの小さな公園で、3頭のロバと1頭のポニーが子どもをカートに乗せて回っていました。ポニーの名前はピッコといいます。ロバたちはゆっくり歩きますが、ピッコはいつも駆(か)け足であっという間に回ってしまいます。アルフレッドとジーナの兄妹(きょうだい)はなるべくピッコのカートに乗らないようにしていました。すぐに一周してしまうし、前に乗った時にピッコがとても悲しげにカートを引いていたので、気の毒(どく)になってしまったからです。
2人はどうしてピッコが悲しそうにしているのかあれこれ考えました。そこで、ピッコにニンジンを持っていくと食べてくれましたが、悲しそうなままでした。リンゴやお菓子(かし)、お花、絵本を読んであげたこともあります。でも、まだ悲しそうです。ある日、アルフレッドは気が付きました...2人はピッコを笑顔にすることができるでしょうか。
幼(おさな)い兄妹が懸命(けんめい)に奮闘(ふんとう)する姿(すがた)はユーモラスで、ほほ笑ましく、笑顔になれる絵本です。
※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています