「わたしのスカート」 麻ですてきな民俗衣装

 

 私(わたし)たちは、毎日いろんな服を着て過(す)ごしています。服はいつも私たちを包んで守ってくれていますね。あなたには大切にしている服がありますか?

 この本はラオスの小学2年生の女の子マイが、家族の協力で自分のスカートを作り上げるまでのお話です。

 ある日お母さんが言いました。「今度のお正月に間に合うように、マイに新しいスカートをつくってあげようね」。4月、麻(あさ)の種をまき、8月、お父さんの背(せ)よりも大きくなった麻を刈(か)ります。乾(かわ)かして皮をはいで「糸より車」で糸にし、灰(はい)を入れた大鍋(なべ)で3日間グツグツ、グツグツ...。

 糸を織(お)り、布(ぬの)を染(そ)め、お母さんに教わりながら裾(すそ)にぐるっと一周、刺繍(ししゅう)をして美しい民俗衣装(みんぞくいしょう)のスカートの完成です。

 村や小学校、楽しそうな子どもたちの様子も、たくさんの写真と絵で描(えが)かれている2004年の月刊(げっかん)「たくさんのふしぎ」傑作集(けっさくしゅう)です。すてきなスカート、マイちゃんよかったね!

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています