「ぼくは学校ハムスター1 ハンフリーは友だちがかり」 賢い教室ペットの活躍

 
偕成社 1650円

 ゴールデン・ハムスターのハンフリーは、ペットショップでマック先生と出会い、小学校の26番教室で飼(か)われることになりました。マック先生から、お祝いに人形用の小さなノートと鉛筆(えんぴつ)をもらったハンフリーは、1週間で読み方を覚え、字を書く練習も始めました。でもある日、マック先生はハンフリーを残したまま突然(とつぜん)学校を去ってしまいます。それは、休暇(きゅうか)中だった担任(たんにん)のブリスベン先生が戻(もど)って来たからでした。置いてきぼりにされたショックで混乱(こんらん)するハンフリー。しかもネズミが嫌(きら)いなブリスベン先生に「あなたには出て行ってもらいます」と宣言(せんげん)されてしまいます。そんな中、ハンフリーは週末だけ生徒や先生たちの家で過(す)ごすことになり、みんなが抱(かか)えている悩(なや)みや困(こま)り事を知ると、密(ひそ)かに...。

 人の言葉がわかる賢(かしこ)いハンフリーが活躍(かつやく)する、愉快(ゆかい)でハートフルな物語。アメリカのベストセラーでシリーズ全12巻(かん)の1巻(かん)目。キュートな挿絵(さしえ)も魅力(みりょく)的。中学年から。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています