【旧佐藤家住宅】 江戸時代の農家を復元

 
いろり(中央)などがある室内

 今から約250年前の江戸(えど)時代中期に造(つく)られました。農家を復元(ふくげん)した貴重(きちょう)な建物で、県の重要文化財(ざい)に指定されています。

 造られた当時は現在(げんざい)の東北道国見インターチェンジに建てられましたが、1972(昭和47)年に国見町観月台文化センターの隣(となり)に移(うつ)されました。一昨年の強風でかやぶき屋根が被害(ひがい)を受けましたが、ふき替(か)え工事が今年行われ、きれいになりました。

 窓(まど)が少ないため家の中が薄暗(うすぐら)く、曲がった材木が柱などに使われていることなどから当時の典型的(てんけいてき)な農民の家だと考えられています。居間(いま)や客間、寝室(しんしつ)、作業場があり、土壁(つちかべ)です。

 料理をしたり、家族がだんらんする場だったいろりがあるほか、農作業で使われていた器具が展示(てんじ)されています。家の中をのぞくと、江戸時代の人々の暮(く)らしぶりが少し分かるかもしれません。

 【どこで?】旧佐藤家(きゅうさとうけ)住宅(じゅうたく) 国見町藤田(ふじた)字観月台15。開放時間は午前9時~午後5時。

みんゆうジュニア情報局