【開成館】 発展支えた水路と開拓

 
安積開拓が行われた明治時代に役所として使われた開成館

 郡山市の発展(はってん)を支(ささ)えた「安積開拓(あさかかいたく)」と「安積疏水(そすい)」を知っていますか。

 郡山市西部は昔、水の便が悪かったので、明治時代に猪苗代湖(いなわしろこ)から水を引いてくる水路がつくられました。この水路が安積疏水で、国の大プロジェクトでした。この水を使い、広い原野を豊(ゆた)かな農地にしたのが安積開拓です。開成館では、この二つについて学べます。

 開成館の建物は、役所として使うため明治7年に建てられました。地元の大工が絵や聞いたことを参考につくった「擬(ぎ)洋風建築(けんちく)」です。今は県の重要文化財(ざい)に指定されています。

 建物の中には、明治時代の生活を知ることができるコーナーや、ボタンを押(お)して安積疏水の水路を確認(かくにん)できるジオラマがあります。

 明治天皇(てんのう)が東北を訪(おとず)れた時には、宿泊(しゅくはく)する「行在所(あんざいしょ)」として使われました。この行在所の様子も復元(ふくげん)されています。

 【どこで?】開成館 月曜と年末年始は休館。中学生以下と65歳(さい)以上無料。東北道郡山インターチェンジから車で20分。

みんゆうジュニア情報局