鬼塚、岩渕、平野が北京冬季五輪確実 スノボ男女、福島県ゆかり

 
スノーボードワールドカップのハーフパイプ男子で優勝し、表彰式で両手を掲げる平野歩夢=ラークス(共同)

 北京冬季五輪(2月4日開幕)前では最後の選考大会となるスノーボードのワールドカップ(W杯)が15日、スイスのラークスで行われた。ポイント計算などにより、本県にゆかりがあるスロープスタイル女子の鬼塚雅(みやび)(23)=星野リゾート、岩渕麗楽(れいら)(20)=バートン=と、ハーフパイプ男子の平野歩夢(あゆむ)(23)=TOKIOインカラミ=の五輪出場が確実となった。

 鬼塚と岩渕は2大会連続出場となり、ビッグエアでの出場も見込まれる。過去2大会で銀メダルを獲得している平野は3大会連続の出場。

 鬼塚は熊本市出身。幼少期、星野リゾートアルツ磐梯(磐梯町)と星野リゾート猫魔スキー場(北塩原村)を練習拠点にし、2018年の平昌(ピョンチャン)五輪前でもアルツ磐梯で最終調整した。岩渕は岩手県一関市出身。星野リゾート猫魔スキー場で技術を磨いた。15日のW杯では、今季自己最高の4位に入った。平野は新潟県村上市出身。小学生時代に南会津町の会津高原南郷スキー場などで練習を重ねた。15日のW杯では優勝した。

 福島県で磨いた技期待 平野選手らにエール

 県内のスキー場で技術を磨いた3人が北京冬季五輪に臨む。スノーボードのスロープスタイル女子の鬼塚雅(23)=星野リゾート、岩渕麗楽(20)=バートン=と、ハーフパイプ男子の平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ。県内の関係者からは喜びの声が上がった。

 小学生の時に南会津町の会津高原南郷スキー場でスノーボードの練習に励んだ平野。平野を支援していた同町の酒井喜憲さん(75)は「世界で彼にしかできない大技がある。(北京五輪では)金メダルの可能性もある」と期待を膨らませた。

 酒井さんは、同スキー場でハーフパイプ建設に携わり、メンテナンスアドバイザーなどを務めていた。平野は南郷のハーフパイプを気に入り、一時は酒井さんの自宅に宿泊しながら練習に打ち込んでいた。

 平野の家族とは現在も交流があり、酒井さんにとっては孫のような存在だ。「彼の活躍は元気をくれる。五輪本番では応援団を結成して南郷から大きな声援を送りたい」と声を弾ませた。

 鬼塚選手、熊本からアルツに 岩渕選手、かつて猫魔で練習

 鬼塚は5歳から毎年、磐梯町のスキー場「星野リゾート アルツ磐梯」に熊本県から通って練習を重ねてきた。森本剛総支配人(41)は「これまで全力でサポートしてきた結果が実ってうれしい」と笑顔を見せる。

 鬼塚は昨季、コロナ禍で海外に行けない分、アルツ磐梯で練習に打ち込んだ。五輪直前の最終調整もアルツ磐梯で行う予定だったが、コロナ禍のため出入国が難しくなり断念。現在は米国滞在中で、21~23日の米アスペンで開かれるXゲームに出場後、北京へ向かう予定だ。森本さんは「先日のワールドカップでは2位になり、少しずつ調子が上がっている」と期待する。

 森本さん自身もスノボ歴30年。かつては世界中を駆け回る選手だった。それらの経験から「五輪の舞台を楽しめることができれば結果は付いてくる。自分の滑りに集中して本番を迎えてほしい」とエールを送る。

 同じく五輪出場が確実になった岩渕は、かつて北塩原村の猫魔スキー場を練習場にしていた。