福島県ゆかりの4選手いざ! 北京冬季五輪、大舞台で躍動期待

 

 北京冬季五輪が4日、開幕する。20日まで17日間行われる冬の祭典では、15競技109種目でアスリートたちが表彰台を目指す。県勢の活躍が光った東京五輪から約半年。史上初めて夏季と冬季の同一開催都市となる中国・北京の地で、本県関係の4選手が躍動する。

 「お世話になっている方々へ一番の滑りを見せる」。フリースタイルスキー女子モーグルの星野純子(32)=リステル、猪苗代町在住=は、そう思いを語る。開会式前日の3日に行われる予選に登場、本県関係選手の先陣を切る。

 2大会ぶりの五輪は苦しみ抜いてたどり着いた。代表選考に直結する今季のワールドカップ(W杯)で序盤は成績が振るわず、代表争いで一時後退した。それでも五輪が迫った1月のW杯では今季自己最高の4位に入り、逆転で夢舞台への切符をつかみ取った。

 今大会を集大成とする32歳のベテランは「目指すところは表彰台」と力を込める。

 スノーボード女子スロープスタイル・ビッグエアには、鬼塚雅(23)=星野リゾート、岩渕麗楽(れいら)(20)=バートン=が2大会連続で出場する。

 鬼塚は、2017(平成29)年から星野リゾートアルツ磐梯(磐梯町)に専用練習場「ミヤビパーク」を整備して練習に励むなど、本県ともゆかりが深い。メダル候補とされた前回は、ビッグエア8位、スロープスタイル19位と不完全燃焼に終わった。「(平昌(ピョンチャン)から)技術面も精神面も成長できた。(五輪に)間に合った」とこの4年間で自信を深めた様子。五輪の悔しさは五輪で晴らすつもりだ。

 岩渕は、岩手県から星野リゾート猫魔スキー場(北塩原村)に通い技術を磨いた。今季のW杯ではビッグエアで優勝するなど、好調を維持している。平昌ではビッグエアで4位と表彰台を逃しているだけに「応援してくれる人のためにも恩返しの滑りをする」とメダル獲得を見据えている。

 スノーボード男子ハーフパイプでは、2大会連続銀メダルの平野歩夢(23)=TOKIOインカラミ=がいまだ手にしていない五輪の頂点に挑む。小学生時代に南会津町の会津高原南郷スキー場で基礎を養い、力をつけた。平昌大会後はスケートボードにも参戦し、東京五輪では男子パークに出場した。1年延期による出遅れが懸念されたが、今季のW杯は3戦2勝と勝負強い。日本のエースは「(スケートボードを含めた)4年間で挑戦したことを出し、それが結果につながれば」と自信たっぷりに話す。

 平野の弟海祝(かいしゅう)(19)=日大=も同種目に出場し、兄弟同時表彰台に期待が高まる。兄と一緒に本県を訪れたこともあるといい「まだ実感は湧かないが、自分の練習をどれだけ出せるのか気合は入っている」と五輪を待ち望んでいる。

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