「夏の高校野球福島大会」開幕 令和初の甲子園懸け熱闘始まる
第101回全国高校野球選手権福島大会は10日、いわき市のいわきグリーンスタジアムで開幕した。三つの連合チームを含む、81校75チームの高校球児たちの、甲子園出場を懸けた熱戦が幕を開けた。
開会式では、初の第1シードとなった東日大昌平などが校旗を掲げ、堂々とグラウンドを行進した。昨年優勝の聖光学院が優勝旗を返還し、只見の渡部倫主将が「感謝の気持ちを忘れずプレーしたい」と力強く選手宣誓した。
会期は10~28日(前期10~15日、後期が20~28日の12日間)で、同球場をメインに県内4球場で行われる。
始球式...大沼「力んでしまった」
始球式では、常磐軟式野球スポーツ少年団の大沼蓮投手(湯本二小6年)と佐藤建太朗捕手(長倉小6年)のバッテリーが大役を果たした。
硬式球で約2週間練習を重ねて臨んだ2人。本番のマウンドでは打者が大きく見えて緊張したといい、投球は本塁手前でワンバウンドし、ミットに収まった。「真ん中を狙ったが、力んでしまった」と大沼投手。しかし体の大きな高校生が躍動する姿を見て、野球への意識が高まったという。佐藤捕手は「捕手として成長し、将来は甲子園で活躍したい」と意気込んだ。