王者・聖光に挑むのは... 高校野球福島大会組み合わせ決定

 
福島大会の組み合わせ抽選に臨む選手

 夏の甲子園出場を懸けた第105回全国高校野球選手権記念福島大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が20日、郡山市で開かれ、対戦カードが決まった。昨秋と今春の県大会を制した第1シードの聖光学院と第2シードの学法石川は2回戦から登場する。聖光学院は帝京安積―本宮の勝者と、学法石川は東日大昌平―福島明成の勝者とそれぞれ戦う。1回戦の会場と日程は21日に発表する。2回戦は、1回戦終了後に決定する。

 第3~第8シード校は日大東北、郡山、田村、平工、光南、相馬。「南会津・県立石川」「あさか開成・小野・船引・伊達」「平商・いわき総合・相馬農」の連合3チームを含む68校62チームが出場する。

 抽選会では、シード校を除く54チームの主将がくじを引いた。選手宣誓は田村の主将石川蓮也(3年)が務める。

 日程は前期が7月8~11日、後期が同15~23日。あづま球場(福島市)をメインに、ヨーク開成山スタジアム(郡山市)、いわきグリーンスタジアム(いわき市)、白河グリーンスタジアム(白河市)、あいづ球場(会津若松市)の5会場で試合が行われる。

 あづま球場で7月8日開幕

 開会式は7月8日午前10時、決勝は同23日午前11時開始予定。いずれもあづま球場で行う。

高校野球福島大会組み合わせ

 対抗馬、学石と日大東北有力

 大会は春を制した聖光学院を軸に進むとみられる。県大会で上位進出常連校の学法石川と2021年の甲子園出場メンバーが残る日大東北が対抗馬となりそうだ。郡山は27年ぶりに県4強となった春に続く快進撃となるか。公立校の奮起にも期待したい。

 第1シード聖光学院と第8シード相馬のブロックは聖光学院が総合力にたけている。相馬はノーシードから下克上を狙う古豪福島商と初戦で戦う。いずれも春季支部予選を制したふたば未来―只見のカードにも注目だ。

 第2シード学法石川と第7シード光南のブロックは学法石川が頭一つ抜けている。2年連続準優勝の光南は悲願の甲子園出場を狙う。東日大昌平が底力を見せるか。いわき光洋や小名浜海星もあなどれない存在だ。

 春季東北大会に出場した第3シード日大東北と23年ぶりにシード校となった第6シード平工のブロックは2校が中心となりそうだ。伝統校磐城や、年々力を付けている創部6年目の会津北嶺の戦いぶりにも期待がかかる。

 第4シード郡山、第5シード田村のブロックは公立の実力校が集う。シード校2校のほか、福島東や郡山北工、小高産業技術などが上位進出を目指す。二本松実は新校名になって初の夏の大会となる。私立校で唯一入った福島成蹊がシード校撃破を狙う。

 部員減少などにより出場チーム数は減少傾向。球児が熱いプレーを繰り広げ、競技の魅力を再認識させてくれるような大会になればいい。(熊田紗妃)

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