男子200・山下、五輪代表に選出 陸上追加、400障害・山内も初

 

 日本陸連は2日、東京五輪の追加代表を発表し、男子200メートル代表に山下潤(23)=ANA、福島高卒、男子400メートル障害代表に山内大夢(ひろむ)(21)=早大4年、会津高卒=が選ばれた。両選手とも五輪代表は初めて。県勢は、男子1万メートルの相沢晃(23)=旭化成、学法石川高卒=がすでに代表入りしており、山下、山内を含む3人が夢の舞台に挑む。

 山下は五輪代表を懸けた6月の日本選手権で20秒80を記録し、4位となった。東京五輪の参加標準記録を突破できなかったが、大会記録や順位をポイント化して順位付けした世界ランキングで出場圏内に入った。山下は2日、オンラインで取材に応じ「ここまで来たら失うものはない。思い切りぶつかっていきたい」と意気込みを語った。

 山内は5月の東京五輪テスト大会で五輪参加標準記録を突破する48秒84の自己ベストで2位に入り、代表争いに名乗りを上げた。3位以内で代表内定となる日本選手権は49秒48で4位に終わったが、世界ランキングで出場圏内に入った。山内は「福島、日本の代表として一つでも上で勝負したい」とコメントした。

 陸上は30日に東京・国立競技場で競技開始。山下が出場する男子200メートルは8月3日に予選と準決勝、4日に決勝が行われ、山内の男子400メートル障害は30日に予選、8月1日に準決勝、3日に決勝が予定されている。相沢の1万メートル決勝は30日に実施される。

 山下は福島市出身。福島大付中で200メートルを始め、福島高2年で臨んだ2014(平成26)年のユース五輪アジア予選で優勝、3年生の時の15年全国高校総体(インターハイ)で準優勝した。進学した筑波大では日本学生対校選手権で2連覇を達成。自己ベストは19年に記録した20秒40。

 山内は会津若松市出身。会津高時代に顧問だった父淳一さんの指導を受け400メートル障害で才能を開花させ、17年のインターハイで準優勝。早大では入学当初こそけがに悩まされたが、3年生になると記録を伸ばし、20年の日本選手権で5位に入った。

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