福島の感謝の思い満ちた歌声 東京五輪開幕、世界へ発信

 
開会式で合唱する郡山高と東京の生徒ら=23日夜、国立競技場

 スポーツの祭典が始まった。開会式で五輪発祥国ギリシャから始まった選手の入場行進は、新型コロナウイルス感染症対策で選手同士の間隔を空けて行われ、最後に登場した日本選手団も観客のいない客席に向け手を振った。

 国内聖火リレーは復興の象徴Jヴィレッジをスタートし121日間をかけて全国47都道府県を巡った。感染再拡大で公道での走行ができない区間もあった。それでも約1万人が思いをつなぎ、聖火台に希望の火がともされた。

 東京で2度目の五輪。57年前と同じように航空自衛隊の飛行チーム「ブルーインパルス」が都内上空に五輪マークを描いた。多くの人が足を止め空を見上げた時、長く続く困難を忘れたかのようにうつった。

 異例の延期と無観客開催、式典担当者の辞任、解任など直前まで混乱は続いた。大会を通して何を伝えるかが問われている。その答えの一つを福島の高校生が表現した。開催理念に掲げる「復興五輪」。生徒が会場に響かせた歌声は力強く感謝の思いに満ちていた。聖火台直前、最後の聖火リレーで本県の子どもたち2人も聖火をつないだ。福島の思いは確実に世界に向けて発信された。(坂本龍之)

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