福島県民の思い胸に投球 五輪野球開幕戦、始球式で大役果たす

 
始球式に臨んだ投手の宝さん(右)と捕手の小泉さん

 あづま球場(福島市)で28日に行われた東京五輪野球の開幕戦。「震災時の支援への感謝と、福島復興への思いを込めてグラウンドに立った」。始球式では、相双地区の中学野球選抜メンバーである相馬市の宝佑真さん(14)=中村一中3年、新地町の小泉直大(なお)さん(14)=尚英中3年=のバッテリーが大役を果たした。

 投手を務めた宝さんは「復興に懸ける県民や福島の姿を胸に全力で投げた。感動がこみ上げてきて一生の思い出になった」、捕手を務めた小泉さんは「始球式に送り出してくれた周囲の人に感謝している。この経験を野球だけでなく学習や自分の考え方につなげたい」と目を輝かせた。

 試合を見届けた2人は世界レベルのプレーに「基本動作の高い技術などが参考になった」と興奮した様子だった。

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