安倍首相、福島県で参院選第一声 「復興に全力で取り組む」

 

 安倍晋三首相(自民党総裁)は4日、参院選福島選挙区に立候補した党公認候補者の応援で来県し、福島、郡山両市で演説した。首相は6月末に大阪市で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に触れ「EU(欧州連合)の首脳と会談し、福島県の農産物と水産物の規制緩和を約束してもらった」と語った。

 首相は政権奪還後、県産農林水産物に対する輸入規制緩和に取り組んできた結果「福島県の農産物の輸出は震災前より4割増えて過去最高になった。これからも強い外交力をもって規制撤廃に向けて全力を尽くし、福島の復興に全力で取り組む」と強調。第一声を放った福島市の果樹園では、県産モモを試食し「世界一」と笑顔を見せる一幕もあった。