「女性候補」大票田の中通りで舌戦! 参院選、公示後初の週末

 

 参院選(21日投開票)は6日、公示後初の週末を迎え、福島選挙区(改選数1)に立候補している自民党現職で元少子化担当相の森雅子(54)、無所属新人で元県議の水野さち子(57)の両候補は勝敗の鍵を握るとみられる大票田の中通りで舌戦を繰り広げた。

 森候補は本宮、二本松両市などで遊説し、元少子化担当相の実績や政権与党の強みを強調。幼児教育の無償化など未来を担う子どもの教育の充実と合わせ「震災と原発事故からの復興を成し遂げる」と訴えた。

 水野候補は福島、伊達、郡山各市などを巡った。アベノミクスを批判し、10月の消費税増税中止を掲げ野党統一候補の立場を前面に。復興、地方創生実現へ「福島から声を上げ、社会を変えていく」と呼び掛けた。

 報道各社の序盤情勢調査結果を踏まえ、太田光秋自民党県連幹事長は「厳しい選挙戦」と表情を引き締め「復興・創生には政治の安定が最重要。公示前から続けてきた支持拡大の動きを一層強めていく」と話した。水野候補の選対事務総長の亀岡義尚国民民主党県連幹事長は「序盤の知名度差は想定通りだ。地道に政策を訴えて浸透を図り、浮動票の掘り起こしに注力する」と語った。

 福島選挙区にはほかに諸派新人の田山雅仁候補(35)が立候補しており、田山候補は会員制交流サイト(SNS)などで浸透を図った。