獲得目標!森陣営・48万票、水野陣営・50万票 投票まで1週間

 

 第25回参院選は、21日の投開票日まで1週間となった。福島選挙区に立候補している3候補の陣営のうち、2陣営は県民の関心が低調とみて前回2016(平成28)年の57.12%を下回る40%程度、50%程度とそれぞれ予測。残る1陣営は有権者の反応の高まりから60%程度と想定している。

 森雅子候補の陣営は投票率を50%程度とみて、予想投票者数の6割に当たる48万票を獲得する目標を掲げた。前回参院選で自民党公認候補が獲得した票に約5万票上乗せした数字を得票目標に設定。6人が立候補した13年参院選では、森候補が約48万票を獲得し、次点候補にダブルスコアの差で勝利しており「不可能な数字ではない」とする。

 陣営は、地元いわき市を含む衆院5区を軸に票の上積みを図る。佐藤憲保総合選対本部長は「残り1週間が正念場。本県を担う子どもたちの未来に関わる選挙。県内で唯一の自民党参院議員の議席を死守する」と気を引き締める。

 水野さち子候補の陣営は、経済政策や国会運営の姿勢から安倍政権への不満が増していると分析。野党共闘で対決の構図を明確化したことから、有権者の期待は高まっているとみて投票率を60%に想定した。

 得票目標は、予想投票者数の5割に当たる50万票に設定。前回参院選で自民党の現職大臣を破った野党統一候補が獲得した数字が約46万票だったため、4万票近い上乗せが必要になる。亀岡義尚選対事務総長は「有権者に身近な政策で一層の浸透を図っていく。関心が高い消費税増税、年金問題の是非を集中的に訴え、対立軸をより鮮明化させていく」と話した。

 田山雅仁候補の陣営は投票率を40%程度と想定、12万票の得票目標を掲げた。