帰還住民の健康支える 双葉で「暮らしの保健室」活動が本格化

 
帰還した人らが集まり近況を語り合った「ヘルス&レクふたば」=双葉町

 双葉町と福島医大は1日から、特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除を受け、住民が健康づくりを学びながら近況などを話し合える「ふたば暮らしの保健室」の活動を本格化させた。月1回のイベント「ヘルス&レクふたば」が同日、町役場新庁舎で開かれ、参加者がレクリエーションなどで交流を深めた。

 町と福島医大は復興拠点で住民の準備宿泊が始まった後の2月から「ふたば暮らしの保健室」を展開してきた。これまで準備宿泊者の家への週1回の戸別訪問と、月1回の集会を活動の柱にしてきた。今後は従来の活動を土台に、帰還してきた住民が立ち寄れるような窓口を、町役場新庁舎などに定期的に開設することも検討している。

 1日のイベントには住民と町の保健師、社会福祉協議会、福島医大の教員や学生らが集まった。参加した住民は近況を語り合ったり血圧を測ったりした後、県レクリエーション協会の指導で、ストレッチや輪投げのような競技の「クロリティー」を楽しんだ。参加者は好プレーに拍手を送るなどして笑顔を見せていた。

 活動に取り組む町健康福祉課の安部恭子さんは「10月ごろにはJR双葉駅西口に整備した住宅に入居が進む。帰還した人だけではなく、避難先で帰還を迷っている人も、まずは暮らしの保健室に顔を出してみてほしい」と呼びかけている。

 ふたば暮らしの保健室の問い合わせは5日から町健康福祉課(電話0240・33・0131)へ。