「3.11の災害対策本部」...再現 富岡で3月4日から企画展

 
富岡町の災害対策本部の状況を正確に再現した企画展の準備を進める担当者ら

 富岡町のとみおかアーカイブ・ミュージアムの企画展「震災遺産を考える2023~完全再現・災害対策本部」は4日、同館で開幕する。町教委などでつくる「ふくしま震災遺産保全プロジェクト実行委員会」が行った360度カメラなどによる記録に基づき12年前の町の災害対策本部の現場を忠実に再現、資料と関係者の証言を基に震災と原発事故に向き合った状況を伝える。5月14日まで。

 災害対策本部は2011(平成23)年3月11日、文化交流センター2階に設けられた。展示では、停電で投票所の記載台用の照明を使っていた状況なども正確に再現。パネルなどで、地震と津波への対応から原発事故による全町避難に至るまでに、どのような議論が行われていたのかを示す。

 会場には、福島民友新聞社の記者が撮影した、当時の災害対策本部の写真も展示される。3日には企画の担当者らが、展示の最終調整に取り組んだ。入館無料で開館は午前9時~午後5時。問い合わせはとみおかアーカイブ・ミュージアム(電話0240・25・8644)へ。