浪江「復興海浜緑地」26年度利用へ 災害対応拠点兼ねた多目的広場
浪江町が請戸地区の震災遺構「請戸小」北側に整備を計画する多目的広場「復興海浜緑地」について、2026年度から利用が始まる見通しとなった。町議会が23日に開いた臨時会で、工事請負契約の議案を原案通り可決した。
復興海浜緑地は、町が沿岸部にある請戸小北側の防災集団移転跡地約5ヘクタールに整備し、26年3月末に完成する予定だ。平時はパークゴルフ場として町民の交流促進や健康増進に役立ててもらう。災害時には海と空からの緊急物資の保管場所やヘリポートとして活用し、多様化する災害に対応する拠点となる。
近隣には請戸小のほか、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)、国と県が整備を進めている復興祈念公園(浪江町、双葉町)などがあり、周辺一帯が震災の記憶の継承と、町民らの交流の場になる予定だ。
整備予定地には震災前、パークゴルフ場を備えた「マリンパークなみえ」があり、町民の憩いの場だった。町教委は「防災・減災のまちづくりを推進し、平時にはにぎわいあふれる場所にしたい」としている。
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