古里復興へ考え、半年の成果発表 原町の高校生
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から13年を迎える本県への思いなどを発表する「ナラティブ・プレゼンテーション」は3日、郡山市で開かれた。高校生18人が震災に向き合い、考えたことを思い思いに主張した。県環境創造センターの主催。
ナラティブとは自分の言葉で聞き手に思いを伝える話術のことで、震災当時幼かった高校生が震災からこれまでを振り返り、「私」と「ふくしま」について思いを語ることが目的。4回目を迎え、生徒たちは昨年7月から半年間講座を受け、震災やプレゼンテーションの方法を学んできた。
発表者のうち、震災当時、大熊町から避難した原町高の遠藤渚さん(南相馬市)は、高校生になってから復興活動などで同町を訪れた。町外からの移住者から「大熊の人は分け隔てなく接してくれる」と聞いたことから「人と人とのつながりを大切にしているから前に進めているのだと感じた」と述べた。
生徒たちを指導してきたプレゼンテーションクリエイターの前田鎌利さんや、東京大大学院准教授の開沼博さん、詩人の和合亮一さんが各発表を講評した。
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