語り継ぐ富岡の「3・11」 語り人らが原発事故、自然災害を伝承

 
紙芝居を披露した生田目さん

 NPO法人「富岡町3・11を語る会」は11日、同町のとみおかアーカイブ・ミュージアムで、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故、自然災害に関する伝承の催し「町のアーカイブで語り人アワー」を開いた。

 延べ約70人が参加。「語り人」の小林留美子さんと西山栄子さんが避難生活などを語った。ふたば未来学園高の生田目陽源さんが紙芝居で「稲村の火」や「ヒデさんのパトロール」などを披露した。

 ゲストとして、「浪江まち物語つたえ隊」の岡洋子さんが出演し、紙芝居で「浪江消防団物語『無念』」や「歯形の栗」を読み、浪江の状況を伝えた。

 同NPOは3月3日午前11時~午後3時、同ミュージアムで同様の催しを開く。午前は語り人や町民の話、午後は高校生が紙芝居を披露する。参加無料。