「自転車がほしい!」 拾った100ドル札どうする

 
光村教育図書 1540円

 ルーベンは自転車がほしくてたまりません。みんな自転車を持っているのです。ルーベンはいつも友だちであるセルジオの新しい自転車の横を、息を切らしながら走らなければなりません。

 セルジオは「誕生日(たんじょうび)に自転車を買ってもらえよ」と言います。でもそんな簡単(かんたん)にお願いはできないのです。ルーベンの家には双子(ふたご)の弟と赤ちゃん。お母さんは買い物リストを作ってもお金を数えてリストに×をつけ、お父さんは夜遅(おそ)くまで働いているのです。

 ある日ルーベンはスーパーでお金を拾いました。落としたのは店でよく見かけるおばさんです。さっとお金をリュックに入れるルーベン。家に帰りお金を確認(かくにん)すると1ドル札だと思っていたのに、なんと100ドル札でした。100ドルあれば自転車が買えます...。

 自転車がほしいというルーベンの切実な気持ちが強く伝わってきます。ルーベンが最後にとった行動とは。皆(みな)さんも共感を覚えるのではないでしょうか。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています