「ぼくの師匠はスーパーロボット」 ロボじいちゃんが家に来た

 
佼成出版社 1430円

 4年1組のクラスで、ロボットを持っていないのはぼくだけ。みんなは、人型(がた)、犬型、虫型に家庭教師(きょうし)や妹型タイプなどいろんなロボットを持っている。ぼくの家は、お父さんが失業中だから買えないのは仕方がない。

 そんなある日、超特価(ちょうとっか)3000円のスーパーロボットが我(わ)が家にやってきた! それは、10年ものの古い機種のおじいちゃんロボットだった。ぼくとお父さんは毎朝5時半に起こされて、庭で30分間木刀を振(ふ)らされるようになった。

 ぼくは、校門に勝手に迎(むか)えにきていたおじいちゃんロボットを友だちにからかわれるのが恥(は)ずかしくて、裏門(うらもん)から走って家に帰った。最悪だ! ロボットなのに、人間の頑固(がんこ)なじいさんみたいにいばってるし怒(おこ)ると怖(こわ)いし、ぼくたちは返品することにしたのだったが...。

 おじいちゃんロボットと、順一くん一家や友だちとのやり取りも楽しく、心が温まる本。「師匠(ししょう)」と呼(よ)ばれるようになった理由は、読んでのお楽しみ! 中学年から。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています