都会のまん中に住むなおこさん一家は、１２月に入ると大忙（おおいそが）し。今年も浅草の「がさいち」に買い物に出かけました。毎年商店街で「しめ縄」や「お正月かざり」を作って売っているので、その材料を買いに来たのです。

　紅白（こうはく）の水引、ごへい、えびやだいだいなど、たくさんの材料を買いました。大きな門松も作りますよ。５日間の商店街での販売（はんばい）が終わると、大掃除（おおそうじ）やおせちの買い出しなど、新年を迎（むか）える準備（じゅんび）に一生懸命（けんめい）がんばります。そして、いよいよ元旦（がんたん）、お正月「あけましておめでとうございます」。２日には「ししまい」で町内をねり歩き、大きな口でみんなの頭をパクン...。

　新しい年を迎（むか）える喜（よろこ）びとワクワクするような期待感が伝わってきて、とても楽しい絵本です。どうぞ、新しい年が、お正月やししまいなど昔からの行事が今まで通りにできますように。みんながまた一緒（いっしょ）に集まることができる年になりますように。

　※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています