【「松明あかし」記念碑】 俳句の冬の季語になった

 
冬の季語として「俳句歳時記」に収められたことを受けた「松明あかし」の記念碑

 須賀川(すかがわ)市伝統(でんとう)の火祭り「松明(たいまつ)あかし」が昨年11月、角川書店の「俳句歳時記(はいくさいじき)」に収(おさ)められ、冬の季語になったことを記念して建てられた碑(ひ)です。今年11月に完成しました。

 松明あかしの記念碑は高さ約1.8メートル。左側に松明に見立てた5本の石柱と、祭りの風景を伝える御影石(みかげいし)の石版(せきばん)があります。1978(昭和53)年に季語になった「牡丹焚火(ぼたんたきび)」の記念碑も高さ約1.8メートル。記念碑はいずれも須賀川産江持石(えもちいし)で、地元の石材店が設置(せっち)、市に贈(おく)りました。文字は同市の俳句団体(はいくだんたい)「桔槹吟社(きっこうぎんしゃ)」代表の森川光郎(もりかわみつろう)さんが手掛(てが)けました。

 市によると、地方都市の行事が二つも季語になるのは、珍(めずら)しいことだそうです。江戸(えど)時代の俳人松尾芭蕉(まつおばしょう)が「おくのほそ道」の旅で1週間滞在(たいざい)したとされる須賀川は「俳句のまち」として知られています。

【どこで?】「松明(たいまつ)あかし」「牡丹焚火(ぼたんたきび)」の記念碑 「松明あかし」の碑は須賀川(すかがわ)市翠ヶ丘(みどりがおか)公園内、「牡丹焚火」の碑は同市牡丹園。

みんゆうジュニア情報局