福島2区・馬場さん比例復活、県内最年少当選 29歳、初の平成世代

 
選挙区での敗戦を受けあいさつする馬場さん。比例復活を果たした =1日午前0時40分、郡山市

 31日投開票の衆院選では、「共闘」を追い風に野党が県内3選挙区で議席を確保した。いずれも立民前職の金子恵美さん(56)=1区=が自民前職との3度目の戦いを制し、玄葉光一郎さん(57)=3区=は節目となる10選目、小熊慎司さん(53)=4区=は前回の雪辱を果たした。一方の与党も自民前職の根本匠さん(70)=2区=と吉野正芳さん(73)=5区=の両大臣経験者が盤石の戦いで貫禄を見せた。日本そして本県の未来に向け、県民の思いが託された。

 初の平成生まれの国会議員が誕生した。2区の立憲民主党新人馬場雄基さん(29)の「比例復活」の一報が届くと、郡山市の事務所は喜びで沸き返った。29歳17日での初当選は1993年の玄葉光一郎さんの29歳60日を抜き、県内の衆院選では戦後最年少。馬場さんは「有権者から託された思い、期待に応える」と力を込めた。

 序盤は組織力と知名度で勝る自民前職を相手に苦しい展開が続いた。しかし公示直前に実現した野党共闘を追い風に市民目線での刷新を訴え続け、草の根の選挙活動で徐々に浸透。最終盤に差を縮め、衆院の議席をつかみ取った。

 馬場さんは妻菜里さん(30)と花束を受け、何度も謝辞を述べた。