郡山市、4小学校に「非常用備蓄品」配布 フードロスを削減へ

 
非常用備蓄品のクラッカーを受ける児童たち

 東日本大震災から丸11年に合わせ、郡山市は18日までに、市内の4小学校へ非常用備蓄品のクラッカー計910食を配布した。

 市が保管していた非常用備蓄品の入れ替え時期に合わせ、フードロス削減や防災意識の向上につなげようと初めて企画した。芳山、橘、富田東、大成の各小学校の5、6年生に配布した。

 このうち、富田東小では11日に非常用備蓄品の配布が行われた。斎藤和彦校長が校内放送で「当たり前に学校に登校できる今、みんなと一緒に当たり前に勉強できる今に感謝する気持ちを忘れないでほしい」と呼び掛けた。各教室で放送に耳を傾けた児童たちは、静かに黙とうをささげた。

 その後、一部のクラスでは教員から児童一人一人にクラッカーが配られた。6年生の橋本真菜さんは「地震の時に命を守ってくれた親に感謝したい。自分の命を自分で守れるようになりたい」と話した。