吉田会長「地域安全の要に」 浪江地区・防犯連絡所が活動再開

 
吉田町長(右)から委嘱状を受ける吉田会長(左)

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で活動を休止していた浪江地区(浪江町、双葉町、葛尾村)の防犯連絡所が6日、12年ぶりに活動を再開した。地区内で避難指示が徐々に解除されたことから、一般世帯や事業所の担当者27人が防犯連絡責任者に委嘱され、自主防犯活動の拠点として活動していく。

 浪江町では、防犯連絡責任者への委嘱状交付式が行われた。浪江地区防犯団体連合会長の吉田栄光浪江町長と黒沢毅双葉署長が、浪江地区防犯連絡所協議会長の吉田数博さんらに委嘱状を手渡した。

 吉田さんは「地域と警察の架け橋となり、地域安全の要となりたい」と決意を述べた。委嘱状を受けた防犯連絡責任者は自主防犯体制を再構築し、古里復興を進めるための思いを新たにした。