浪江「復興牧場」26年3月末完成へ、研究機能も兼ね国内最大規模
浪江町は23日の町議会臨時会で、町と県酪農業協同組合が棚塩地区に建設を計画している畜産施設「復興牧場」の完成イメージ図を明らかにした。酪農技術の研究機能も兼ねた牧場では国内最大規模となり、2026年3月末の完成、26年度上期の開設を目指す。
町議会は臨時会で、復興牧場の建築工事など工事請負契約に関する議案を原案通り可決した。これにより東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの農畜産業再生に向け、酪農研究の一大拠点が整備に向けて本格的に動き出す。
用地は町有地約25ヘクタールで牛舎や堆肥舎、研修棟などを整備する。東北電力から無償譲渡された浪江・小高原発の旧建設予定地だった。
乳牛など牛の飼育頭数は約2千頭で、生乳生産量は年間1万3千トンを見込む。牧場で生産した堆肥や液肥を活用した耕畜連携に取り組み、農業の再生も進める。
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