復興海浜緑地...「無事完成を」 浪江に26年度開設、安全祈願祭
浪江町が請戸地区の震災遺構「請戸小」北側に整備する多目的広場「復興海浜緑地」について、造成工事の安全祈願祭が26日、現地で行われた。広場は2026年度に開設される。
安全祈願祭には工事施工者の横山建設(浪江町)の佐藤祥一社長ら関係者約20人が参加した。くわ入れで工事の無事故を願った吉田栄光町長は「多くの人々が震災の教訓を学び、青空の下、パークゴルフを通じて健康増進と交流を図る場にしたい」と述べた。
復興海浜緑地は請戸小北側の防災集団移転跡地約5ヘクタールに整備し、26年3月末に完成する予定。平時はパークゴルフ場として町民の交流促進や健康増進に役立ててもらう。災害時には国と県が整備している復興祈念公園(浪江町、双葉町)の防災機能を補完する施設として、海と空からの緊急物資の保管場所やヘリポートとして活用し、多様化する災害に対応する。津波が到達した際は、内陸部に4月に開所する浪江町防災交流センターで受け入れる。
近隣には請戸小や復興祈念公園のほか、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)などがあり、周辺一帯が震災の記憶の継承と、町民らの交流の場になる。
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