古里再生を願う「3本の青い光」夜空へ 双葉・震災伝承館広場

 
古里の鎮魂と再生の願いを込めた光のモニュメント=11日午後6時30分ごろ、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館

 古里の鎮魂と再生の願いを光に込めるイベント「光のモニュメント」は11日、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館語り部広場で開かれた。3本の青い光が双葉の夜空を照らした。

 南相馬市合併前の旧原町市のシンボルだった原町無線塔を光で再現し、古里への思いを寄せる場をつくろうと、2017(平成29)年から実施している。会場に三つのサーチライトを設置して点灯。訪れた人は写真を撮るなどして空を眺めていた。

 23日は解体予定の浪江町の浪江小、来月には南相馬市と飯舘村で開催される。

 有志でつくる実行委の代表を務める須藤栄治さんは「間もなく震災から丸10年。イベントを通して、避難先に暮らす人たちにも故郷の様子を発信したい」と話した。