「絆ウオーク」旗と願いを託す 震災10年、福島県から宮城県へ

 
宮城県側にシンボルフラッグを引き渡す鈴木会長(右)

 東日本大震災から10年に合わせて、復興と発展支援を目的に東北4県を歩いて巡る「絆ウオーク」は3日、本県での行程が終了し、宮城県山元町でシンボルフラッグの引き継ぎ式が行われた。旗は復興の願いとともに本県から宮城県側へと託された。

 日本ウオーキング協会などでつくる東北復興支援運動体実行委員会の主催、福島民友新聞社などの後援。3月14日に相馬市からスタートし、青森県八戸市までの約570キロを4県ウオーキング協会員らでつくる実踏隊がリレー方式で歩く。

 この日は、本県ウオーキング協会員ら19人が新地町のJR新地駅を出発、約2時間かけてJR坂元駅(山元町)までの約8キロの道のりを歩いた。

 坂元駅前では、本県ウオーキング協会の鈴木康郎(やすお)会長が、歩行中に掲げ続けたシンボルフラッグを宮城県側に引き渡した。鈴木会長は「復興や新型コロナの収束を願いながら歩いてきた。青森まで思いを引き継いでほしい」と話した。

 11月には八戸市に到着予定。12月~来年3月には、東京都から福島市までの約360キロをつなぐ第2期が予定されている。