渡辺前大熊町長「復興はスタートライン」 双葉の伝承館で講演

震災時の状況などを語る渡辺前大熊町長
前大熊町長の渡辺利綱さんは7日、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)で特別講演を行った。渡辺さんは震災発生当時の町長として住民避難の対応や町の展望などを語った。
同館が震災と原発事故から丸10年の節目に合わせて展開している記念イベントの一環。渡辺さんは震災発生直後の町の状況や避難区域の再編、中間貯蔵施設建設受け入れを巡る会議の様子などを写真で振り返り「多くの住民や関係者の支えがあってここまでこられた。インフラ整備などが進み、町は変わりつつあるが、帰還率の問題もあり、復興へはスタートラインに立ったばかりだ」と語った。
また、震災記憶の伝承について「地道に活動を続け、記憶を次世代へ受け継ぐことが大切だ」とした。14日には前飯舘村長の菅野典雄さんが講演予定。
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