「くまの子ウーフのおはなし さかなにはなぜしたがない」 魚になりたいくまの男の子

 
ポプラ社 1320円

 ウーフは、くまの男の子です。風に吹(ふ)かれ、気持ちよさそうに立っている木を見て思いました。「木になりたいな。じっと立ってたら、みつばちが来て巣を作るかも。そしたらはちみつがなめられるよ。いや、みつばちになった方がはちみつがいっぱいだ、ぼくはみつばちになろう」。ウーフは、まずは飛び方を教えてもらおうと、みつばちを追いかけました。

 とちゅうの小川でめだかを見つけたウーフは、こんどは魚になりたいと思いました。一日中、水あびをしていればいいのですもの。その時ふなが顔を出し、「魚になりたきゃ手と足をすてな。それにつらい修業(しゅぎょう)がいるんだぞ」と言いました。どんな修業でしょうか。

 この本は、ウーフの物語が生まれて50年以上たったことをお祝いし、出されたシリーズの中の一冊(いっさつ)です。このお話のほかに、もう一つお話がのっています。全部のページに絵がついていて、お話をさらに楽しくしていますよ。低学年から。

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています