「ピースフル・プラネット なぜ戦争が起きるの?」 平和への道、絵や写真で

 
アンナ・クレイボーン作、大山泉訳「ピースフル・プラネット なぜ戦争が起きるの?」 評論社 2420円

 「平和」とは"戦争や紛争(ふんそう)がなく世の中が穏(おだ)やかなこと"。国際(こくさい)研究機関の「経済(けいざい)平和研究所」では、163の国と地域(ちいき)の平和度を測定(そくてい)し、毎年「世界平和指数」を報告(ほうこく)しています。2023年1位はアイスランド(16年連続)、気になる日本は9位。誰(だれ)もが平和な世界で安全に暮(く)らしたいのに、常(つね)に地球上のどこかで、たった今も戦争は起きているのです。

 この絵本は、四つの事例(平和なアイスランド、第2次世界大戦、北アイルランド和平合意、ルワンダ内戦)を取り上げ、戦争の背景(はいけい)・原因(げんいん)・終結と平和への道を分析(ぶんせき)し、「平和な世界をつくるためにできることは何か」を考える図解(ずかい)絵本です。写真やイラスト、色合いも工夫(くふう)され、個々(ここ)の問題が分かりやすく整理されています。

 戦争と平和を考えるとき、子どもから大人までとても参考になる一冊(さつ)。 地球上で起こっているさまざまな問題(プラスチック、パンデミック...など)を考える「プラネット」シリーズ6作目の絵本です。(畑)

 ※福島子どもの本をひろめる会が推薦する本を紹介しています