【衆院選・福島県内世論調査】内閣、支持する40% 支持しない38%

 

 福島民友新聞社が読売新聞社と共同で実施した衆院選の世論調査によると、県内での岸田内閣の支持率は40%だった。一方、「支持しない」と答えた有権者は38%で、支持・不支持が拮抗(きっこう)している。
 男女別では、「支持する」と答えたのは女性が42%に上り、「支持しない」の32%を上回った一方、男性は39%で、「支持しない」の43%を下回った。
 年代別では、40、50代と70歳以上で4割を超えた一方、60代では「支持する」の33%に対して「支持しない」は45%に上った。30代以下では支持が不支持をやや上回っている状況だ。
 職業別では、農林水産業は48%、専業主婦は45%、商工自営は40%が「支持する」としたものの、サラリーマンは39%と支持が4割を割り込んだ。一方、無職は「支持しない」が42%となり、「支持する」の36%を上回った。

 ◆比例代表投票先

 県内の有権者が比例代表の投票先として考えている政党は、自民党が37%と最も高く、立憲民主党が29%で続いた。共産党8%、公明党7%、日本維新の会4%、国民民主党3%、社民党とれいわ新選組が2%で続いた。無回答は8%だった。
 自民は、自民支持層の9割弱を固めた。全ての職業で3割以上の支持を集め、農林水産業や専業主婦では4割超。年代別でも全ての世代でトップだった。
 立民も立民支持層の約9割を固めたほか、社民、国民、共産支持層の1割前後に食い込んでいる。無職や農林水産業では3割強の支持を集めている。
 公明は公明支持層の9割強、共産は共産支持層の8割強を固めた。他党はそれぞれ各党支持層への浸透にとどまっている。

 ◆政党支持率

 政党支持率は、自民党が39%とトップとなり、立憲民主党が24%で続いた。調査方法が異なるため、単純には比較はできないが、前回の自民の政党支持率は32%だった。
 他党は共産党と公明党がそれぞれ5%、日本維新の会3%、国民民主党と社民党がそれぞれ2%、れいわ新選組と「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は各1%で、支持政党がない無党派層は14%だった。
 男性は自民が38%で最も高く、立民27%、共産5%、公明3%と続き、無党派層は14%。
 女性は自民が40%と4割を占め、以下立民20%、公明7%、共産5%で、無党派層は14%だった。
 職業別では、農林水産業で5割を超えるなど、全ての職業で自民がリード。立民は無職からの支持が自民に迫っている。

 調査の方法 調査は19、20の両日、県内の5小選挙区を対象に、コンピューターで無作為に作成した固定電話と携帯電話の番号を使い、調査員による調査と自動音声による調査を組み合わせて実施した。福島1~5区の合計で3164人から回答を得た。