「芦ノ牧パークゴルフ場」10月25日オープン!大熊交流拠点完成

 
会津若松市と大熊町の有志が協力して完成した芦ノ牧パークゴルフ場

 会津若松市・芦ノ牧温泉近くの戸草平に「芦ノ牧パークゴルフ場」が完成し、25日にオープンする。会津若松市パークゴルフ協会と、原発事故で同市に避難している大熊町民の有志が資金を出し、手作りした。交流拠点に活用するほか、関係者は観光振興に期待する。

 東日本大震災後、会津若松市民と大熊町民はいろいろな形で交流している。

 大熊町民の声掛けもあり、震災後に市パークゴルフ協会が発足。同市にはパークゴルフ場がなく、候補地を探す中で戸草平が目に留まり、市に借用を申し入れた。有志の資金協力と労力奉仕で18ホールのパークゴルフ場が完成した。

 パークゴルフ場には「鮎コース」と「岩魚(いわな)コース」があり、適度な起伏が設けられた。休憩所やトイレも作り、維持管理への協力金(善意)を支払えば誰でも利用できるようにした。

 芦ノ牧温泉の宿泊客も利用できるほか、今後大会が開催されれば宿泊需要も見込まれる。同温泉観光協会の佐藤直(なおし)事務局長は「有志の努力で新たな観光素材が加わった」と歓迎、市パークゴルフ協会の斎藤賢一会長は「会津若松と大熊の交流の場として活用し、観光客にも利用してほしい」と話している。