浪江町「複合施設」22年春開所へ 祈願祭、3施設を一体的整備

 
来春開所する複合施設の完成イメージ図

 浪江町の多様な世代の町民が集い活動する町立の複合施設が来春、同町権現堂に開所する。交流、介護、運動の3施設を一体的に整備し、地域活性化と町民の健康増進を図る。

 町によると、整備するのは公民館・図書館機能を持った「まちづくり支援施設」、高齢者と障害者向けに福祉サービスを提供する「介護関連施設」、子ども向け屋内型の「アスレチック施設」。

 町地域スポーツセンター南西の町有地約1万3400平方メートルに設置する。総工費は約25億円。複合施設に隣接して運動公園も整備する予定。

 複合施設の整備予定地は東日本大震災前、公民館や保育園、福祉関連施設があったが、震災と原発事故の影響で施設が荒廃。有識者らでつくる町健康関連施設整備検討委は2018(平成30)年、公共施設の配置を町に提言していた。

 現地で27日、建設工事の安全祈願祭が行われ、関係者約40人が出席した。吉田数博町長がくわ入れし「幅広い世代の町民が集い、笑顔とにぎわいが絶えない光景がよみがえるのも近いと確信している」とあいさつした。