3月11日の福島県追悼式、一般参加なし 感染対策で通常の半分規模

 

 県は29日、県主催の東日本大震災追悼復興祈念式を3月11日に福島市のとうほう・みんなの文化センターで行うと発表した。昨年は新型コロナウイルス感染症を受け参列者を5人に絞ったが、今年は震災から丸10年の節目を重視し、感染防止対策を講じた上で参列者を拡大する。一般の式典参加はできない。

 県は、県内在住の関係機関の代表や市町村長ら250~280人に招待状を送付。通常なら500人規模となるが、今年はその半分程度を見込んでいる。

 式典では、知事メッセージの発信や代表者による献花に加え、新たな取り組みとして、ふたば未来学園高の生徒1人が「誓いのことば」を述べる。福島大付小合唱部による献唱も予定している。開催時間は午後2時30分~同3時50分。

 一般の式典参加はできないが、式典後の午後5時~同7時には同センターでの献花が可能。式典の様子はインターネットで動画配信するほか、県ホームページからオンラインで献花できる仕組みもつくる。

 また、午後5時30分~同7時30分には、福島市のJR福島駅東口駅前広場でキャンドルナイトも行われる。

 福島市以外のキャンドルナイトの日程

 ◇10日 ▽Jヴィレッジ(楢葉町)=後6時▽東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)=後6時

 ◇11日 ▽郡山駅前西口広場(郡山市)=後5時30分▽白河市立図書館りぶらん(白河市)=後5時30分▽会津若松合同庁舎正面玄関前(会津若松市)=後4時30分▽Jヴィレッジ=後6時▽東日本大震災・原子力災害伝承館=後6時▽ラトブ2階ペデストリアンデッキ(いわき市)=後4時▽いわき震災伝承みらい館(同)=後4時30分▽岩間海岸(同)=後6時