「震災復興記録集」福島市作成へ 被害状況や市民の体験談紹介

震災復興記録集について協議する参加者
東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から10年の節目を機に、福島市は3月中に「震災復興記録集」を作成する。有識者でつくる「震災の記憶と記録継承委員会」が8日、市役所で開かれ、委員が内容について助言した。
記録集は同市の復興の歩みをまとめたもので、カラー刷りA4判約70ページとなる見込み。震災後の年表、被害状況、風評払拭(ふっしょく)の取り組み、健康管理対策、除染作業などを写真入りで分かりやすく紹介。市民の体験談なども盛り込んでいる。
同日の会議では内容や構成などについて話し合った。記録集は500部発行し、市内の学校や学習センター、職員派遣に協力した県外自治体など関係機関に送る。福島民友新聞社の小野広司執行役員編集局長が委員を務めている。
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