3号機で「変形」核燃料2体取り出し 福島民友新聞社員が視察

 
モニターなどを使って行われた、取っ手が変形した使用済み燃料を共用プールへ搬入する作業=17日午後1時

 東日本大震災から丸10年となるのを前に、福島民友新聞社は17日、東京電力福島第1原発を視察した。敷地内の共用プールでは、3号機の使用済み燃料プールから取り出した核燃料の80回目の搬入が行われ、3号機に残る燃料は22体となった。東電が3月末までを見込む取り出し完了に向け、また一歩前進した。

 この日搬入したのは、取っ手の変形が大きく通常の装置ではつかむことができない燃料2体。燃料を収用している缶ごと搬入するため、大型クレーンに専用の装置を人力で取り付けるなどして対応した。

 東電によると、取っ手の変形が大きい燃料は計4体あり、同日で全て搬入が完了した。3号機使用済み燃料プールには燃料566体が残っていた。